平成二十九年 問題二の優秀解答

平成二十九年 問題 二

日本古来の伝統文化には、「香道(こうどう)」という天然香木の香りを鑑賞する芸道があります。香道においては香を「聞く」と表現し、香木の香りを聞き、鑑賞する聞香(もんこう)と、香りを聞き分ける遊びである組香(くみこう)の二つがおもな要素であるといわれています。香木は生き物でその一つひとつに魂が宿ると言い伝えられています。この稀少な天然香木を敬い大切に扱う、そして大自然の恵み、地球に感謝し、彼らが語りかけてくることを聞き取らなければならないと考えられています。天然香木の中でも天下第一の名香と呼ばれている蘭奢待(らんじゃたい)が、東大寺正倉院(現在は宮内庁が管理)に収蔵されています。蘭奢待については下図のことがわかっています。これらの長さ、重さをもとにしたとき、蘭奢待の平均密度はどのくらいであると考えられますか?

蘭奢待という名称は、その文字の中に東大寺の名を隠した雅名(風流な呼び名)です。

優秀解答

狩山 勝さん(54歳)

狩山 勝さんの解答

※イラスト・図表が丁寧に表現されていたので、解答の原文をそのまま掲載いたしました。

講評

応募者の大半は、円柱、円錐に近似させることにより密度を求める方法で考えていました。これに対し、与えられた図に方眼を当てることで、密度を求めるのに必要な要素を細かく求め、その上で別の視点からの写真をもとに、より正確に密度を求めていく方法は非常にすばらしい考え方であったと思われます。

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